2月も半ばを過ぎ、寒さも一雨ごとに和らいできたように感じます。
さて、2月15日は常楽会といってお釈迦さま涅槃の日です。
森泉寺においても客殿に2幅、涅槃図をお祀りしました。
お釈迦さまとの別れを惜しむ弟子、神々、生き物たち。樹木に至るまで細かな彩色が施され、ゆっくりと御前に座って眺めて居たくなります。
左の1幅は古く江戸時代のものですが、落ち着いた風合いがあります。右のもう1幅は最近のものでサイズも大きく、色彩も鮮やかです。どちらも美しいですが、やはり人には好みもあり、見る人によって様々です。
軸に限らず、人は五感でさまざまな影響を受けます。例えば視覚でいうと自然の花を見ては美しいと感じたり、かわいいと思ったりします。
ただ、同じものをいつ見てもそう思えるかというと、そうでもありません。
心の状態に因り、感じ方が変わってしまうことがありませんか?
これはちょうど月に雲が掛かるときと同じで、月の光は変わらないのに、雲が掛かることに因ってその光が見えなくなったり、霞んでしまったりしてしまいます。
これは本来の姿が心の迷い(妬み、怒り、憎しみ)によって正しく捉えることができなくなっている状態なのです。
仏さまに向かう前、身近な花などを見て美しいと感じられるか試してみてください。
仏さまも月の光と同じで皆平等です。清らかな心で迎えればその光を存分にいただけます。
もし、そんな風に感じることの出来ない状態ならば、心の迷いを仏さまに対して懺悔することで、次第にその雲は晴れることでしょう。
今の時期、日本は季節の変わり目で天気が不安定です。同じく人の心も一定でないのは当たり前です。それも受け入れる美しい心を磨いていきたいものです。
合掌
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