お彼岸を迎え、ぐっと春らしい暖かな陽気に包まれ、花々も次々と開花し始めました。
3月21日はお大師さまご入定の日で「正御影供(しょうみえく)」という法要が各本山でも勤修されます。10年前、私自身が本山の仁和密教学院を卒業した日でもあり、最後にこの法要に参列しました。
先日、2月25日には当時の修行同期の仲間が森泉寺に集い、東日本大震災物故者追悼法要を勤修し、その読経の声に学院生の頃を改めて思い出しました。
その後の同期会では10年の歳月でそれぞれの環境は変わり、各地で活躍されている様子もうかがい知ることができ、頼もしく感じました。また、年月が経っても変わらぬ息の合ったお経は「初心忘るべからず」というひとつの心の支えを想い起こさせてくれました。
今思えば修行当時は、規則正しい生活で勉強や修行に集中できる環境にあり、恵まれていたと感じますが、一方で質素な食事や短い睡眠時間、さまざまな年代の人との共同生活という環境は時に肉体的、精神的にも厳しいものでした。
このような体験が小さなことでも有り難いと感謝の心を起こさせてくれていると思うと、たった1年間という短い修行期間ではありましたが、道に迷い悩んだ時でも立ち戻る場所を深く胸に刻んでくれたようです。
仏さま、ご先祖さまへのお参りも感謝の気持ちで続けることで、自然と心安らぐ処になり、自らの支えとなって人生の後押しをしてくださることでしょう。合掌
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