先月末、仁和寺修行当時の仲間が集い、香川の同期生のお寺で東日本大震災被災者追悼法要を勤修しました。凡そ10年ぶりに一緒に唱えるとは思えないほど声の揃った声明、息の合った行道に修行当時を思い出し、懐かしさと心地よさを感じつつ、被災地への想いを新たにしました。
そして、去る3月11日は震災が起きた1年前と同じく雪が舞う寒い1日でした。各地で被災し亡くなられた方々の鎮魂、そして被災地復興への祈りが捧げられました。
また、原発再稼動への反対運動も行われ、同市内のご住職さまのお誘いで、そのお寺から倉敷駅までの道のりを『原発は仏教に反す』の幟を掲げ、「原発を止めよう」「いのちを守ろう」と声を張り行進しました。参加者は9名でしたが、こうしたデモは初めての経験でした。
原発の知識が薄い私でも、見聞きする情報に流されるのではなく、自分も意思を明確にしなければという想いにかられた行動でした。
今回の標語は参加者で四国を何度も歩き遍路されている方がその旅先で教わったお大師さまの教えにも通ずる言葉です。
書物を読んだりして知識は得られても、実際に行じなくてはその真意は到底理解できませんし、逆に知識だけでは迷いが生じてしまいます。
どんな仕事でも当てはまりますが、体験して自ずから感じ取ることのほうが何よりの糧になると思います。
お彼岸を迎え、草木を見ると新芽や蕾が顔を出し春を感じさせてくれています。身体を動かすにも丁度良い季節。何事も1歩踏み出すことでまた新たな発見や仏さまとの出会いがありますよ。合掌
|