今年の正月は各地の神社仏閣へのお参りが例年に比べて多かったようです。
当山も除夜の鐘から新年初祈祷の頃には大勢の方にお参りいただき、境内が家族連れで賑わいました。
それというのも近年の景気の低迷に加え、東日本大震災の影響もあり、神仏にすがる思いの方が増えたからのようです。辛い時、苦しい時に頼るのは今も昔も変わらないのだと感じました。
昨年末、毎年恒例の一年を表す漢字として「絆」という字が選ばれました。震災をはじめ、政治、経済、教育と様々な方面において暗い話題が多かった中、この漢字が選ばれたことで少し救われたような気持ちになりました。
絆とは見ての通り、「糸」の「半分」と書きます。生糸だけでは簡単にちぎれてしまいますが、それが絡み合うことではじめて一本の糸となります。それでもまだ弱く、切れやすいものです。しかし、この細い糸が沢山絡み合うとやがてそれは太くて強い「綱」となります。
人間もこの生糸や糸と同じく、ひとりの力は弱く、心もまたいかり、憎しみ、ねたみの三毒によって不安になりがちです。
ですから、その自分の弱さに気付き家族であったり、周りの人々と支え合い、補い合うことで、「綱」のように互いに強くなれるのです。
人は皆、ひとりでは生きていけません。苦しい時、辛い時はなおさらです。21世紀は心の時代だと言われて、はや12年。
今年は辰年で飛躍の年廻りですから、信仰を深め、仏さまとのご縁、絆も強くし、各ご家庭皆、感謝の心を忘れずに、無事息災で小さな幸せにも気付く心を育てていきましょう。
|