11月も半ばを過ぎましたが、今境内のツワブキが満開で蝶が数匹飛び交っています。昼間はまだ暖かくて過ごし易いですね。
先日、全青連(全真言宗青会連盟)の主催で第32回の結集(けつじゅう)が開催されました。これは真言宗の各派青年僧侶が毎年一堂に集まり、共に学んだり、親睦を深める会です。今回は広島、宮島を舞台に2日間に渡って行われました。
初日、市内ホテルの会場にて開会式、十八本山御本尊軸開眼、講話、懇親会、2日目は宮島の厳島神社にて千僧供養を勤修しました。その中で今回担当の御室派を代表して、真言宗長者 総本山仁和寺門跡 南揚道猊下より*垂示(すいじ)を賜りました。
内容を要約すると、お寺の住職は昔から尊敬の意味ををこめて法印(ほういん)さんとかお寺によっては院家(いんげ)さん、お座主(ざす)さんと呼ばれていましたが、今ではあまり聞かれなくなっているようで、今一度、古き時代の呼称を大切にすべきではないかというお話でした。つまりそれは、わが身を律してそう呼ばれるにふさわしい人格、智慧を備えた僧侶になってほしいという、我々青年僧侶に対するメッセージであったのでしょう。
実際各地区の青年教師会でも月ごとの例会で現代における僧侶のあり様について度々議論されています。徐々にお寺や神仏に対する感心が無くなり、檀家さんとの繋がりが薄れていることは世代が若くなればなるほど顕著です。
情報化の時代、私たちを取り巻く環境は目まぐるしく変化していますが、目に映る新しいもの、便利なものを追うばかりでは、ただ振り回されてしまいます。古き時代を振り返り、また先人に耳を傾け、智慧を学んで心を養ってこそ、今まで見えなかった自分の周りの幸せに気付くことができるのではないでしょうか。
*垂示とは師が大衆に教え、要義を説き示すこと。
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