実りの秋といいますが、今年は長かった猛暑の影響か、柿や栗といった木の実が少なく、台風が無くて豊作と思われた米も粒が太らずあまり良くないように聞きました。
作物相手は毎日の水遣り、手入れが欠かせません。特に今年のような気候ですとこまめに気を付けていても生育させるのは難しかったようです。
ただ、作物を手掛ける人々はこういう年があったからといって投げ出したりはしません。もちろん生活の為でもありますが、「育む」ことは自分自身を活かすことにも繋がるからです。
仏教用語で「精進」という言葉があります。修行僧が肉魚無しの質素な食事を摂り、掃除や禅に励む光景をイメージされる方も多いのではないかと思いますが、これは色んなことを制限して、我慢するという意味だけでなく、コツコツと努力を積み重ねていくことを意味します。
農家の方々も失敗を重ね試行錯誤しながら、環境の変化に対応する中で、作物の成長を毎日のように間近で見、手間を掛けた分だけ答えてくれる作物に育てる喜びを感じ、頑張れるのでしょう。
仕事にせよ、趣味にせよ最初は地味で面倒なことが多く、長続きさせるのは容易ではありません。ただ諦めてしまえばその時は楽かもしれませんが、諦めを繰り返していると最後には輝きを失い、生きることさえも諦め、出口の見えない苦しみが待つだけです。
自分の人生なのですから、失敗を繰り返しながらでも諦めず、精進して活きていきましょう。 合掌
|