昨年の不況の波は消えぬまま、不安を抱えつつ新年を向かえた方も多くおられるかと思われます。都会の神社仏閣では正月三が日の参拝者数が例年の二割増しとか、、、この状況を打破するにはもはや神仏頼みしかない!と思われるのでしょう。
年末には一年間の無事を感謝し、社寺参り、先祖参りをして正月にはまた、ご挨拶に参るのが本来の風習です。
私も正月に大きな神社、お寺に初詣しましたが、参拝者の様子を見ていると、本殿や本堂にお参りするよりも先ず、破魔矢や御守、お土産などの授与所に向かい、それらを求めることでなにかしらご利益を受けたかのように帰っていかれる方もおられました。
物質で満たされた今、本当に必要とされるのは精神の安定と安心ではないでしょうか。度重なる悲惨な事件、世界的な不況など、社会全体が対象の見えないものに対して常に不信不安を抱く現代だからこそ、古くから日本に伝わる信仰の風習を思い起こし、神仏そして私達のご先祖さまに対し、感謝の気持ちでお参りしていただきたいものです。
人の心は様々な環境(場所、時間、人など)に影響を受けやすく、怒り、憎しみ、妬みのような悪い気持ちになりやすいものです。発生した悪い気は、消えることなく家族に伝わり、同僚に伝わり、その家族を通じて社会に遍満していき、やがてまた自分の元へ戻ってきます。自分の起こした原因が結果として我が身に降り掛かるのです。
お釈迦さまはこれを「因果応報」といい、悪い行いを慎むよう戒めておられます。逆に良い行いを心掛けていれば、その結果が必ず自分の周りに幸せとして返ってくるのです。
新しい年が始りました。皆さんの心に信心の根が深く根ざしますように。 合掌
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